1985年に初めてサルトサーキット場を走行ししたTOYOTAは地味な存在だったと聞いています。以来
努力を重ね、2016年はチェッカーフラッグ5分前にリタイヤーの苦難と一位をポルチェに奪われる
経験をし、2017年は総合優勝は絶対にTOYOTAと確信されていたにもかかわらずポルシェに奪われて
しまいました。
「勝利の座はレーシングの努力だけでは獲得できない。24Hレースが逆に勝利者を選ぶのだ.」
という伝説があるとか??
なぜか呪いをかけられてしまったTOYOTAはルマン初出場のFernando Alonsoを魔除けとしたのが
効いたのか、今年で20回めの参戦で、待ちに待った、そして選ばれた勝利者はTOYOTA GAZOO
Racingの8号車トヨタTS050ハイブリッド(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・
アロンソ組)でした。総合2位に僚友の7号車トヨタ(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ-マリア・
ロペス組)が入りました。写真提供:Chantal LE PRIOL



いい写真がありません。わかりにくいですが下左写真がトヨタチームで中嶋レーサーが右側です。
パレード中間地点のインタビューでは”皆さん、こんにちは。両チーム明日もあさってもレース、
頑張りますのでよろしくお願いします。”と日本語で答えていて、声援を受けていました。
サンサチュウナンはルマン市をはさんでレース会場から全く反対側に位置しますが、フェーリーで
やってくるイギリス人観戦客が必ず通る道筋にあり、歓迎したいとBritish Welcome友好会が発足
したと聞いています。年ごとにイベントが増え、寄り道をして自慢の自家用車を見せるイギリス人も
増えていったわけです。現在に至っては24Hレースを主催するACO(フランス西部自動車クラブ)が
認めるほどの大イベントに成長しています。今年で18回め迎え、テーマ車はBMWでした。
Saint Saturnin Classic British Welcomeについては2015年の記事もご覧ください。

この絵は何らかのサイトで見つけて、この辺の田舎に見られる風景だし、気に入って買った
絵です。ベニヤ板に描かれた絵の裏には、画家のサインとノジョン スール ロワール
(ルマン市から南へ50Km)の風景1958年と記されていました。60年前にサルト県を訪れた
日本人画家がいたのを知ったわけです。
名前から検索して画家の人生模様が少しわかりました。興味深かったのは、La Frette sur Seine
(ヴァル ドワーズ県、パリから北西約20Kmの所)という町の広報紙に公団アパートのオープン
式典が行われ、アパートにつける名前にしてはは奇抜であるが、この画家の名前がつけられたと
いうのです。<上永井氏はその建物のすぐ近くの高架線がある小道沿いに住んでいた。才能のある
画家で、この村の風景や特に村の駅を描いている。この画家に敬意を表して、”レジダンスTadashi
Kaminagai"と名付けた。彼の絵のレプリカも建物の下に描かれた。2012年>

クラッシックグランツールは、クラッシックカーにもっと注目してもらおうとACO(フランス西部
自動車クラブ)の協力を得て創立した今年で3年目を迎える新しいアソシエーションのクラッシク
カーのラリーです。
24H耐久レースの前日に行われるルマン市内のパレードでは、参加チームごとにクラッシックカー
に乗ったレーサーに盛大な拍手を送り、あくまで主役はレーサーですが、クラッシックグラン
ツールは車が主役です。
この企画は24Hの一週間前(今年は6月8,9,10日)に行われ、今年は、写真のフェラリ250GTOや、
アメリカの古い映画スター、ポールニューマンがオーナーだったメルセデス300SLなど、11ヵ国から
60台の稀な車が参加しています。車と人との出会いの物語があって、オーナーの資金と気持ちの入れ
ようは半端じゃありません。
ラリーのコースは24Hレースの前身となる1906年のフランスグランプリの伝説のルートに沿って行われ
ます。ゲストは24Hレースで9回勝利を得たトムクリステンセンです。これからもクラッシクカーファン
なら見逃せないイベントになるに違いありません。入場料:5€
バックは4つ星ホテル、Le Mans Country Clubで、今年からこの企画に参加しています。
来年は日本からも是非お越しください。
